山川冬樹《The Voice-Over》
午前に日暮里の印刷所で打ち合わせ。木場の東京都現代美術館で「東京アートミーティング トランスフォーメーション展」鑑賞(今日が初日だった)。中沢新一・長谷川祐子 共同企画。うーん…ほとんどの映像を観る気になれず…。常設展の山川冬樹《The Voice-Over》がよかった。ニュースキャスターであった父の記録を元に作られた作品。たとえば録音された父と子のやりとり。生まれたばかりの弟との対面であったり、覚えたての九九であったり、「あいうえお」の覚え方などが、子どもたちへ残したメッセージでもあり、それを山川が受けとり見事に作品としてかたちにしている。これは本当に素晴らしいと思う。帰りに清澄白河に最近できた古本屋「しまぶっく」で数冊購入。家に戻り作業。エクス・ポ、終わりが見えてきた…。
http://www.mot-art-museum.jp/index.html
忘れじの面影
昨日観た『ベンダ・ビリリ』で、混雑する列車内でスピーカー片手に演説している乗客がいて、それがスティーブ・ライヒの「It's Gonna Rain」に似ていたので、ひさびさに聴き返したらやはり最高だった。
DVDでマックス・オフュルス『忘れじの面影』。ふたりは出会いガラス越しに見つめ合う。そのたしかな隔たり…。め、名作! オフュルスもっと観たい。
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10/30(土)にユトレヒトの江口さんや橋詰宗くんが主催するイベント「D♥Y」にトークで参加させていただきます。屋外って聞いてるけど、天気は大丈夫なのだろうか…。http://d-ai-y.info/2/
ベンダ・ビリリ
更新が滞ってしまった。告知したいこともありますが、とりあえず日記を。
今日は仕事がひと区切りしたので(本当?)、ひさびさに映画鑑賞。バウスで『ベンダ・ビリリ』。
コンゴの小児麻痺で下半身不随となった車椅子ミュージシャンによるバンドが、
手づくり楽器を演奏する少年と出会い共に録音したCDがヒット、
ヨーロッパでのツアーも大成功に終わる。というストーリー。
『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』を思わせる。
物語を動かすために少年の成長ありきで無理に共存させてはいなかったか。
彼の演奏のよさは個人的にはよくわからなかったので…。
ラストは少年がリーダーであるパパ・リッキーの意思を受け継ぐ決意を語って終わる。
映画としては物足りなさを感じるが、バンドの演奏は本当にすばらしいもので、
ウチの近所であった来日コンサートを見逃したことを後悔…。
夜に家でPhew&カヒミ@DOMMUNE(ちなみに昨日は根本敬×岸野雄一×五所純子@DOMMUNE。岸野さんの舞い)。
原爆スター階段
アップリンク様よりご恵投いただいた、DVD『原爆スター階段』を観た。2009年に臓物を投げるんだもんなあ、このサービス精神。祝祭的空間の片隅で叫ぶJUNKOさんが別次元を感じさせる。テレビで観てよかった北山修『最後の授業』(みすず書房)を買った。昼はおいなりさん。夜は焼いたエリンギやシシトウ。
原爆スター階段|LIVE AT SHINJUKU LOFT 2009.10.10 [DVD]
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録画しておいた『プロフェッショナル仕事の流儀 松本人志』を観た。「笑いは生き物だから」、その場で判断するために、つねに自分を追い込んでいる。コント『MHK』のオチも、その場で思いついたとは…。お笑いブームが去って世間的に一番落ちていた時期だったからこそお笑いの道を選んだ、今だったらたぶんやっていない、と言っていて、それは「プロフェッショナルとは?」との問いに対して「素人に圧倒的な差を付けて、力を見せつけること」と答えたことと通じていると思う。夕方に初のジュンク堂吉祥寺店。広い…。しかしお目当ての『コヨーテ』最新号は、『セルフ・ドキュメンタリー』のフェアをやってくれた、ブックスルーエで購入。JAGATARAのDVD『ナンのこっちゃい1』鑑賞。連日の朝日新聞情報だけど、吉岡徳仁インタビューに載ってたメゾン・エルメスのディスプレイがよい。