自由空間 二

nununununu2004-12-24

Gentoさんが企画したイベント『自由空間 二』に出演させていただきました。
簡単に感想を書いてみようと思います。

俺はこんなもんじゃない/このバンドの狩生さんには、以前ぼくが企画したイベントに出てもらったことがあって、その時の、ヒートアップしてもどこかクールな佇まいがやけに印象的なのですが、このバンドの、特に最後の頃の演奏はほんと熱かった! 完全燃焼とまではいかなかった様にも見えたので、また観てみたいと思いました。 
トクマルシューゴ/イベントが始まって間もないこともあって、会場が安定していない状態だったのですが、動じる様子もなく、どこか貫禄すら感じました。控えめなトイ・ドラムが効果的。
●嵐 (M.A.G.O.のハーとC.C.C.のヒーヒーによる一夜限りの特別ユニット)/これからのライブに備えて食事に出たため未見。リハを観た限りでは、かなりアグレッシヴな演奏のようでした。
●マジカルパワーマコ/彼の最近の演奏は評価が分かれるようですが、これはかなりカッコよかったです。ブルース・ロックっていうのかな。マコさんのギター&ボーカルと、ベースとドラムによるトリオ演奏。ギターがやけに映えるんだけれど、前面に出ているわけではなくて、うまく調和しながらもそこにスポットが当っているというか。以前、彼がカニバリズムガンジー・バンドと共演したときはキーボードだったけれど、大人数による演奏で全体としては混沌としている中にあって、彼のサウンドはやけによく聴こえたのを思い出しました。
大口広司/元テンプターズ、現ウォッカ・コリンズ! 大迫力!!! カッコよすぎ!!!!!!
アメリカン・チェリー/クララの野界さんの映像と音楽に合わせて、アメチェさんが踊り、歌う! 衣裳チェンジが数回あり、最後はサンタさんの格好で、プレゼントのマシュマロが会場に飛び交いました。
●戸塚泰雄×内山大/わたくし戸塚と、内山大によるもの。彼が自作曲を歌い、そのバックで用意した音源にフィードバックをかけたり、ドラムを叩いたりしました。人前で歌うのはほぼ初めてだったようなので、緊張していたみたいだけど、当初やろうと思っていたことはある程度達成できたと思うので、自分たちとしては満足しています。実際どう思われたかはさっぱり検討がつかないけれど…。何人かの知り合いが感想をくれて、うれしかった。
●DJじゃみへん/一息つきたかったので、会場の外で観ていました。ジョン・レノンとか長渕とかかかっていました。ガラス越しだったからか、やけにおかしかった。
●植野隆司(テニスコーツ)+ヨシノトランス+DJ yim+大谷能生+さや+工藤冬里/外で話こんでしまった為、途中から。とても居心地のよい雰囲気。即興のようですが、歌心がありますね。このセットで二時間くらい聴いてみたいものです。
●弦人バンド/集団即興の趣き。“これまで聴いたこともないようなサウンド”を全員で生み出そうと目指すというよりは、メンバー各々が自分なりに自由な演奏をして、それが結果的に“これまで聴いたこともないようなサウンド”になったらいい、というかんがえで演奏に臨んだのではないかと想像します(ある程度の決め事はあるでしょうけど)。そのバクチっぽさはすごく好きですが、結果的には、それが新しいサウンドというよりはどこかノルタルジックにさえ個人的には思えました。会場は盛り上がっていたので、そう思った人は少ないかもしれないけれど。メンバーが異なるけれど、先日六本木でやったときのほうが刺激的だったなあ。
にせんねんもんだい/すごい! 演奏がいさぎよくて最高にかっこいい! どこか『ヴィジョン・クリエイション・ニューサン』の頃のボアに似た感触。
望月治孝×三富栄治×狩生健志/物販するために入口に移動したりしていたので、じっくり聴けなかったけど、なんか妙な質感だけ残っています。夢を観ていたような…。
●ミッシング箱庭/円盤から飛び下りたという伝説を聞いていたので、危険なパフォーマンスをやるのかと思ったら、ローファイと括られるようなサウンドで意外でした。角谷美知夫がシャッグスをバックにポップ・ソングをカバーしている、という例えはちと安易かな? これまで何度かこのブログで、松本俊夫さんの「ノイズに精霊が宿る」という言葉を引用していますが、それは彼らの演奏にも言えることだと思いました。決して上手ではないかもしれないけれど、精霊が宿りまくっている、と僕には思えたのです。渡邊浩一郎が参加しているマヘルのレコード(タイトル失念)に通じるところもあるような。ひとりだったら泣いていただろう。最後の曲はすごく聞き覚えがあるけれど、ヴァセリンズだったかな? 他の曲はどうなんだろう。
●ハズレッシヴ/もう朝だというのに、というか、だからこそ、というか。とにかく物凄いテンションで、目の前で何が起こっているのかよく分からない。ラストから二曲目の「コーラ」という曲は何だかものすごく感動してしまった。

本当、いいイベントでした。結局、誰が一番すごかったのか友だちと話した結果、PAのADAMさんという結論に…。みなさま、おつかれさまでした!