nununununu2004-12-25

昨日頂いたミニコミ『CONRAD』を読む。佐々木敦さんのロング・インタヴューが中心で、聞き手になんと西島大介さん! SFを読まないので、そういう話になるとよく分からないのだけど、脚注がついているので勉強になる。「J文学」の名付け親は、佐々木さんだそうだ。彼の小説も収録! 残念ながらイベントで一度販売したのみで、お店には置いていないそうだ。

ビデオで映画『めぐりあう時間たち』を観る。めちゃめちゃよい! 出演はニコール・キッドマンメリル・ストリープジュリアン・ムーアの3人。1923年にロンドン郊外で『ダロウェイ夫人』を執筆中の作家ヴァージニア・ウルフと、1951年にロスで『ダロウェイ夫人』を読んでいる妊婦、2001年にニューヨークで「ミセス・ダロウェイ」と呼ばれる女性、の話が同時に進行していく。話はヘヴィーなのだけど、どの登場人物も魅力的で、何度も観たくなってしまう。個人的には、前半のジュリアン・ムーアが旦那を窓越しに見送ってから振り返って子どもを見つめるシーンにはっとしました。ここから話が始まる感じがして。しかし、邦題には違和感を感じるなあ。原題は『THE HOURS』なのだけど、そのまま「時間」とするのは安易かと。「すべてがあるべきところにある」という言葉にも通じるような。