アニメーションフェスティバル2010
吉祥寺バウスシアターで、チラシやパンフのデザインを担当させていただいた、『アニメーションフェスティバル2010』のAプロを鑑賞。なんと連日満員の大盛況。Bプロも相当見応えあったが、このAプロは本当にヤバイ。
冒頭を飾るのは、フェスの主催者でもある山村浩二さんの代表作『頭山』。自分の頭頂部に生じた池に自分が落ちる(!)というオチのこの作品を導入として、観客をめくるめく異次元空間へといざなう。
デイヴィッド・オライリーの『RGBXYZ』はスクリーンで観るとホントにモノすごい……。ラストのドン・ハーツフェルトはもう言葉にならない……。どれもメーターの振り切れた作品ばかり(いろんなメーターがある)。これで人生観が変わった人は多いと思う。このようなプログラムを大勢の人が体験したという事実は大きい。
上映順で作品の見え方は変わるだろう。複数の短編アニメーションを劇場で上映するということは、上映順という誰かの主観が大きく関与することを意味する。編集の妙。
編集といえば、『編集進化論』(フィルムアート社)を読んだ。編集についての多様な意見や提案のかずかず。いちばん最後の「編集の思想とは?」とのQ&Aへの滝本誠さんの答えが印象に残った。
連想にはやはり、推進力が必要なのですが、これには笑顔が素顔というぐらいのヘトヘトの愛嬌を周辺に振りまく必要があります。別にニンゲン相手とは限りません。まさに、本、映画、アート、生活全般に微笑むのです。(略)編集は思想というより、セカイの小爆発のようなものとわかります。
『K8』でも取り上げられていた「むすび」に関する記事もあり。
編集進化論 ─editするのは誰か? (Next Creator Book)
- 作者: 仲俣暁生,フィルムアート社編集部
- 出版社/メーカー: フィルムアート社
- 発売日: 2010/09/22
- メディア: 単行本
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