古谷さんの小説、京極さんのインタビューなど

仕事がひと段落したので最近のことを。先々週は日曜のみ(待ち)時間ができたのでK一家とKさんとでこまっちゃクレズマ&おおたか静流@葉山・一色海岸の海の家(写真)。海はいいなあ。先週の土曜は自宅でmemeのkさんmさんとで日本酒。昔みた怖い夢の話など(本当に怖い)。外から聞こえる祭囃りに誘われて商店街に出たものの着いたところでホコ天解除のアナウンスが…。日曜はo一家と小金井公園江戸東京たてもの園で「下町夕涼み」という園内でのお祭り。盆踊りと焼きそばとお好み焼き。移築した古き建物を(ビール片手に)見学。前川國男邸(モダン!)と2・26事件の現場となった高橋是清邸(掛け軸に「不忘無」)がよかった。古本コーナーで売り場のおじさんに薦められた『無印ニッポン』や『陰翳礼讃』など4冊で40円(!)。本はモノだからいろんな出会いかたがある。売り場のおじさんたちの笑顔。三鷹の風神亭で呑んで解散。ツタヤ半額で借りて、『コッポラの胡蝶の夢』(フランシス・フォード・コッポラ)、『フランキー・ワイルドの素晴らしき世界』(マイケル・ドース)、『サンセット大通り』(ビリー・ワイルダー)、『ほえる犬は噛まない』(ポン・ジュノ)、『ヴァンダの部屋』(ペドロ・コスタ)を観た。

■『モーニングツー』連載の西島大介『I Care Because You Do』欄外にて、
『nu』特別版として、画家で批評家でもある古谷利裕さんによる
書き下ろし小説「綾波レイの部屋(夢)」を寄稿いただきました。
うれしい…! これがまたすごい小説なので、ぜひコンビニで。
じつは『nu』2号に古谷さんのブログが掲載されていますが、さてどこでしょう?
古谷さんのブログ「偽日記」http://d.hatena.ne.jp/furuyatoshihiro/
埼玉県立近代美術館での展示もとてもよかった。緊張と配置と弛緩。
先日も「いのくま」展で偶然お会いした小説家Fさんにまたしても遭遇)

■『ユリイカ』(電子書籍を読む!)で、京極夏彦さんインタビューの
聞き手を務めさせていただきました。京極さんは小説家になられる以前から
デザイナーであって、小説をお書きになるときは
InDesignのフォーマット・データに直接入力することで有名ですが、
てっきり本文デザインにも関与しているのかと思いきやそうではなく、
編集者とデザイナーに一切を任せているとのこと。しかしそれは逆説的に
京極さんがやはりデザイナーであることを物語っているのかもしれません。

「電子版の書籍」が話題になることで、逆照射するようにして、
自明のものとしてあった「紙の書籍」の存在が問われているとも言えると思います。
そこで次号『アイデア』の「越境のかたち」では、それでは印刷された紙とは
どんな役割のものとしてあったのか、といった座談会を行いました。それについてはあらためて。

■招き猫カゲキ団『第一歌曲集』の復刻デザイン担当しました。まだ発売は先ですが。
ZELDAのボーカル高橋佐代子(小夜子)とベース小嶋さちほによるユニットの唯一の音源。

第一歌曲集

第一歌曲集

■M監督の自伝、すっごくいい本になりました(9月頭に発売)。