Direct Contact、ポナイト

4/25　神保町でdankaiパンチ。大詰め。昼は魚玉でぶりの照焼き定食。夕方に本日分を入稿後、月島のTEMPORARY CONTEMPORARYへ駆けつける。大谷能生＋木村覚プロデュース「Direct Contact vo.1」。残念ながら〈室内楽コンサート・レトロスペクティヴ　2006-2008〉には、ほとんど間に合わなかったが、神村恵さんのダンスを見れたのはよかった。
最初は神村さんのみで、途中からもうひとりが加わる。一方が相手に駆け寄って体当たりをするたしかその2回目に、右手の人差し指を立てて、相手に「もう一回」とお願いするようなポーズを取った瞬間があった。そのことが意外に思えてハッとした。そのポーズにより、指した方も指された方も、「人」として規定されることになる。それまでは人が踊っているものとしては見ておらず、何らかの現象を身体表現に置き換えたものというか、あるいは音が視覚化されたもののように見ていたが（実際にそう思いながら見ていたわけではありませんが）、その主体が人と規定された瞬間、「もう一回」以前の行為についての認識を新たにすることが要求されることになる。たとえば、ライブ音源をBGMに体を前後に揺らしていたのは、やはり客席でライブを体験しているという見たままの意味に集約してしかるべきだったのか、というように、途端に具体性なものとして立ち現れてしまうのだ。とはいえ、厳密にいうと「もう一回」以外の主体が人であるとは限らないし、そのことこそが面白いと思う。想像の自由を奪われて嘆いているわけではなく、むしろ、それが意図であろうがハプニングであろうが、そういった仕草ひとつだけでも、意味合いを瞬時に変容しうることに、すごく可能性を感じました。
こういったことは、以前、音楽でやってみたかったことに似ているかもしれない。ウェブサイトで販売している大谷さんとのデュオ音源はそういうものとして自分では認識している（とちゃっかり宣伝）。そういえば、当日の物販で購入した批評誌『リビューハウス』では、僕も参加させていただいたCD『Septet』のリビューを大谷さんは「ユーモアが欠けている」と評していた。うーむ…なるほど、それは言いえているかもしれないなあ。ところで、神村恵さんのダンスは、ユーモアがあっただろうか。もう一方のダンサーの仕草でユーモラスにも見える身体表現はあったものの、パフォーマンス自体がユーモアのあるものだったかというとそうでもなかったと思う。もちろん、ユーモアのあるほうが優れているということはないはずだが、「もう一回」のような、しぐさひとつで場面を一新してしまうような一種の暴力的性を踏まえたうえで、しかもそれ自体がユーモアに響く表現があれば、それはぜひ見てみたいし、しかしそれは殆どみることのできなかった〈室内楽コンサート〉で実践されていたような気がしてならないのだが、果たしてどうだったのだろう……。
4/26　ミームデザイン学校2回目。版面を考える。授業ののち、渋谷のO-NESTで「エクス・ポナイト」。大谷能生さん＆佐々木敦さんとライブ的な何かを試みました（機材を貸してくれたT田ありがとう）。最初にでた謎の覆面バンドが最高に恰好良かった（ユーモアもあって）。アンノウンミックスなイベントはやっぱり面白いなあ。エクス・ポ3号、絶賛発売中です。ヘッズのオンラインショップでご購入いただけますと、通販オマケとして、東京ピストルの加藤さん、アイデアの室賀さん、古賀さん、デザインアディクト編集長の木戸さん、佐々木敦さん、奔屋、戸塚でのトークをまとめた17P目がもれなくついてきますので、なにとぞ。http://headz.cart.fc2.com/ca44/210/p-r44-s/?fcs03=6865009c4a10cce5073bf8279de45659
4/27　近所を散歩したりして過ごす。
4/28　神保町でdankaiパンチ。昼は桂庵でもりそば。終電まで粘る。
4/29　部屋をすこし片付ける。秋刀魚と筍の煮物。
4/30　神保町でdankaiパンチ。今号はかなりバタバタしている…。ボーイズのエビカレーはそこそこ…。晩に居酒屋でたのしく打ち上げ。
5/1　神保町でdankaiパンチ校了。昼にパンチマハルでチキンカレー。おいしい。夕方から下北沢でechoo会議。
5/2　役所。でくの坊でみそらーめん（ちゃーしゅーがウマイ）。歯の治療。大根の煮物ととろろご飯。
5/3　リサイクルショップで不要な服など売却。半袖のシャツ購入（270円）。昼にドライカレー、夜につばめグリルでハンバーグ。
5/4　nu3号大詰め。そーめん。とろろサラダ。豚キムチ。
※現在配布中のCINRA MAGAZINEの「インデュペンデントマガジンの逆襲」に参加させていただきました。http://cinra-magazine.net/