カスタムメイド10.30

nununununu2006-07-23

昨日寝る前に観た『カスタムメイド10.30』はむちゃくちゃ良かった。ストーリーはあるものの、木村カエラ奥田民生の優れたドキュンタリー映画の趣き。五次元カスタムズなるカエラのバンドもかっこよいが(楽曲はリトルテンポの人/ちなみに映画自体の音楽は桜井順!)、やはり民生の広島球場での弾き語りでしょう。その前に挿入される沖縄でのライブが、リラックスしすぎているせいか、こなしている感があったので、ちょっと不安だったのだが、広島のライブは相当気合いが入っている。矢野顕子の「ラーメン食べたい」を歌っているときに、客席が映るのだが、どのお客さんも幸せそうにステージを向いているなか、赤ん坊を連れた親子がいて、寝てしまった赤ん坊を父親が母親へ渡すところがとらえられている。それを目撃したとたん、涙がでた。それ以降、ずっと泣きっぱなしでした。
今日は相米慎二翔んだカップル』と北野武TAKESHIS'』そしてもう一度『アワーミュージック』を鑑賞。相米慎二は『台風クラブ』しか観たことがないのだが、やはり思春期特有の名状しがたい心理状態を映画としてかたちにすることにたいへん長けた人だったことを確認。これまたすばらしい。『TAKESHIS'』は、タケシは恣意的にアート的なものを入れると、とたんにつまらなくなると思った。映画でなくなるというか。『座頭市』でも思ったけれど、ダンスシーンは必要なのだろうか。これからもう一本みたいところ。