nununununu2006-07-10

7/9 『〈ことば〉の仕事』読了。あとがきによると、「モダン」と「ポストモダン」の狭間の時期を、橋本治は「80年安保」と呼んだという。著者と同世代(1964年生まれ前後)に人選を絞ったことで、かれらが「80年安保」を如何に過ごしたか、そしてそれがどう影響したのか、が出ていておもしろい。そういえば、『nu』vol.1で、64年生まれ世代の次の世代にあたる中原昌也さんとムードマンさんも、狭間の世代、という話をしていた。それは、山辺さん、松永さん、野界さんの鼎談にも通じる話だったのだけど、自分の世代(76年生まれ前後)は、狭間という感覚はないかもしれない。でも「90年安保」的なものは確実にあるだろうな。
インタビュイーの小林弘人さんが編集長を務めていた『サイゾー』をまだ読んだことがないので、今度買ってみようと思う。というか、これまで雑誌を全然読まなかったので、これからは積極的に読んでいこう。
夜中にワールドカップ勝戦ジダン退場後の会場の感じがすごいことになっていた。
7/10 単発の仕事の続き。長嶋有サイドカーに犬』を読んで、それからひさびさに映画鑑賞。市川崑『穴』。テンポがよく、単純に面白いプログラムピクチャー。