男性・女性

nununununu2005-03-04

ゴダール『男性・女性』をリバイバルで観たのは何年前のことだろうか。ああ懐かしや、渋谷系リバイバル。やたらとパンフが凝ったつくりなのはうれしいかったけど、そのぶん値段も割り高で貧乏学生にはつらかった…。で、久しぶりに観てみたわけなのだけど、やっぱりたいへんいいものですねえ! 便宜上ストーリーは展開していくわけだけど、それがどこに向かっているかはここでは問題ではなくて、そのようなことよりも、いま現在がどのような状況にあるのか、をさまざまな角度から捉えてみることに主眼を置いた、という性質がみてとれます(ひとつの記録としても有意義であるのはそのためでしょう)。一見、突飛に見える佇まいは、その結果なのであって、全然恣意的ではないんですね。その提示の仕方がたいへんおもしろいと思いました。まあ、これはこの作品に特有のものではないでしょうけれども。ゴダール、もっと観ようっと。ところで、シャンタル・ゴヤのレコードは売っちゃったかな…。あとで探してみよう!