MHK
録画した松本人志『MHK』を観て、杉本拓さんが先日ブログで「だって私は普通に聴いても(自分も含め)面白くもなんともないような音楽がやりたかったから。」と書いていたことを思い出した。それは『文藝』に掲載された中原さんの新作で、「だから、俺はつまらない小説しか書かない」と書いていることとも、どこか通じている気がする(この短編素晴らしい。小説家としての復帰第一作『IQ84以下!』も良かった。CD付き絵本)。とはいえ、このコント番組が面白くなかったわけではない。通販で何かを買った人の話。住まいをリフォームをする話。何かを目撃した人の話。その対象が可笑しいので、笑いも起こるのだけれど、目的としているのは笑いではなくて、別のところにある気がする。最後は、やたらと「逆に」と連呼する卒業式の答辞で終わる。今回の試みが「逆」の何かであるのならば、その元にあるモノへのお別れ(卒業)の宣言だったりするのかもしれない。
昼はきしめん、夜はマグロ丼。古本屋でアンリ・ミショーの本など買った。
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