銀座

nununununu2004-10-08

いま銀座ggg杉浦康平の展覧会が開催されている。今日は彼のギャラリートークの日。展覧会は雑誌のデザインのみなので少しもの足りなくもあるが、これまであまり興味のなかった『銀花』をじっくり見れてよかった。彼の集大成的作品といえると思う。うつくしい。トークは作品をスライドや動画で紹介しながら進められた。漢字の造形の豊かさを再認識。宇川さんが『nu』でメルツバウとブラッケージを例に話していた「ノイズ」にも通じる話もあって興味深かった。多くの人はかたちは違えどある種のノイズを求めているのだと思う。過去に目を向けるのもノイズが存在した時代への憧憬みたいなものなんじゃないかな。松本俊夫さんは「ノイズに精霊が宿る」といっていたけれど、これから精霊の宿る場所は減る一方だ。やはりいま必要なのはノイズ(的な存在)だろう。帰宅後、秘密博士の歌唱を眺めていて、あらためてそう思った。もと聴きたかったなあ。つんくが博士をやけに気にしていた。一緒にやったらおもしろそう。
それから、空白を設けることで生じるちからについて意識的でありたいとも日頃思ってたりもする。空白があったら埋めたくなる、確認してみたくなる、そこに風が通る、みたいな。紙は折るとページになって、めくると宇宙が表れる、それが魅力だ、みたいなことを杉浦さんは何かの本で言っていた気がする。どうも平面的なものにはあまり興味がもてないみたいだ。で、何かいいたいんだっけ? う〜ん…。

http://www.dnp.co.jp/gallery/ggg/